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渋谷で倒れる。

 渋谷で倒れた。

 なんだかんだで夜明け近くまでかかって、なんとかExcelの書類と新しいWebページとを仕上げて、へらへらの状態でしばしの仮眠をとって、いまだに好きになれないスーツを着込んで、倦怠感とともに出勤。長い時間、電車に乗っているのが嫌なので、ふだんは近づかないようにしている急行電車に乗り込んだ(滅茶苦茶に混んでいるのだ>急行)。

 渋谷のひとつ前の駅を通り過ぎた頃。妙におなかのあたりが痛くなって、それから頭がくらくらしてきた。昨日、マトモに寝ていないもんね、とか思いながら我慢して吊革につかまっていると、そのうちガツンと頭痛が襲ってきて、目の前が真っ白になった。

 目の前がなにも見えない状態というのは恐ろしいもので、満員電車のなかなのに、誰もいない、気配だけがする。しだいに吐き気がしてきて、汗がとまらなくなり、あぁもう駄目。ワタシ、ここで儚くなるのね、と思ったときに電車は渋谷に到着した。

 前が見えないながらも、ボディに感じられる他人の流れから、なんとかホームの方向がわかる。ほとんど手探り状態で外気に触れ、そのまま倒れこみそうになるのを、安全圏へ向けて足を進める。周囲から見たら、まさしく異常行動だったような(笑) どうしてこいつは壁伝いに歩くのだ? 答え:目が見えないから。

 新鮮な空気の威力か、30秒もすると、人間の輪郭らしきものがモノクロームで見えてきて、他人にぶつからないで歩けるようになる。なんとか椅子をみつけて、そのまま倒れこんだ。

 体調がわるいときには急行電車には近づかないようにしていたのだけど、不覚。