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ビールとテクノロジーと、あと何か。

マイルの価値は

ANAマイレージクラブ モバイルのご案内│ANAマイレージクラブ (ana.co.jp)

 というわけで、ANAがまた小銭稼ぎを始めました。ANAマイレージクラブモバイルプラス。月315円で、Edyマイルの獲得数が倍になるというもの(ほかにもいろいろあるらしいが、とりあえず陸マイラー的にはどうでもよい)。で、どういう状態だとこれに加入して得になるのか、ちょっと考えてみることにしました。

 単純にマイル獲得数が大きくなるのはどちら? ということであれば、100x+315<200xで、3.15マイルを上回って獲得したとき、となるのですが(さいしょ、阿呆なことにこれで思考停止してしまった)、当たり前ながら、これでは「315円の支払に見合ったマイルが得られるか」の回答にはなっていません。我ながら(我故に)莫迦ですね。

 加入することにより得られるマイルがどれだけ増えるかというと、x円Edyを使ったときには、2x/200-x/200=x/200マイルを増分として得られることになります。このとき、1マイルの価値をy円(だいたい1.25〜1.5が換算相場のようですが)とすると、(x/200)y円分の価値を315円で得たことになりますので、(x/200)y>315つまりxy>63000のときに、加入する価値があったことになります。仮にy=1.5とすると、月に42000円以上Edyマイルを利用することが通常ならば、加入する価値があることになります(42000円使ったときには、210マイルを315円で買ったことになります)。もちろん1マイルの価値をもっと低く見積もるならば(yの値を小さくするなら)、この分岐点はより高くなることになります。マイルをEdy交換するときは、y=1になるので、月63000円以上Edyを使う気がないとダメですね。さらに、実際には、レジで200円未満の端数がでたときには、マイル付与されず切り捨てられる筈なので、実際の利用額はもっと大きくないとこの値には近づかないことでしょう。

 正直、仕事帰りで疲れた頭にキリンラガーを投入しながら考えているので、正直これが正しい考え方なのか、自信がありませんが、この考え方で行くならば、日常の買い物の相当部分をEdyで処理しないと、マイル単価から考えた還元は得られないんじゃないかということになります。その他の特典(限定コンテンツとか)に魅力を感じないならば、ちょっと考えた方がよさそうです。

 …なんというか、ANAもうまいこと考えたものですね。「315円でマイルが倍に!」と言われたら、あっさり食いついてしまいそうです。とにかく、機内サービスの簡素化からはじまって、コツコツ小銭を貯めていくことしか当面考えていないんじゃないかという気がします。315円なら、マニアファンは、あっさり加入してくれそうですし、なんとなく(あくまでなんとなく)お得感もありますし。

 あれこれ考えてはみたものの、マイル口座に蓄積されるマイルを最大化することに歓喜を覚えるワタシは、即加入の予定なのですが…