blue-brewery.net

ビールとテクノロジーと、あと何か。

MacBook 2008

Live from Apple's "spotlight turns to notebooks" event - Engadget (engadget.com)

 なんかひさしぶりにOne More Thingって聞いたような気がするよ。

 ということで、新型MacBookの登場です。スペックは公式のとおり。Appleつるぺた好きは、ついにトラックパッドのボタンを無くすところまでに到達してしまいました。見た目はかなり好感触なんですが、実際にこれでクリックが支障なくできるかどうかといわれると、触ってみないことには危険な香りが(タッピングができればいいのかもしれないが)。もしかすると、右クリックボタンを乗せたいけれど露骨に乗せるのはプライドが許さないという単純な理由かもしれません。

 それ以外の全般的なところは、まあPenryn(FSB 1066MHz)にあわせた順当な進化なんじゃないでしょうか(nVIDIAの統合チップセットというとどうしてもnFORCEのことを思い出してしまって、ひとしく地雷に思えて仕方ないのだけど、きっと大丈夫なのでしょう、と思いたい。まあIntel X3100も酷かったらしいけど)。ただ、従来型の白ポリカのMacBookもラインアップに残すというのがよくわからん(アルミMacBookでは製造原価が高騰したので仕方なく残す、というのはある程度理解できるけれど、アルミのままでCPUのクロック数を落とすとか、HDD容量を削るとかすればターゲット価格に近づけるんじゃなかろうか)。製品ラインナップをやたらと細かくして在庫回転を悪化させてしまったのが90年代Apple凋落の原因のひとつ。17inch MacBook Proも既存デザインのまま残ることだし、かつての轍を踏まなければいいのだけど。米国の景気も酷いことになっておりますし。

 MacBookに限らず今回の発表のなかでいちばん気になったのは、FireWireがいよいよ切り捨てられそうなんですが。eSATAを採用するでもなし、外付ディスクの次世代規格をどうするつもりなのか(ディスプレイ出力がHDMIをすっ飛ばしてDisplayPortに移行してしまったのとは対照的だ)。USB 2.0を使えってか? でもUSB2.0のコネクタが増えているわけでもないし、それに転送速度的にそろそろシビアだろうに。ちょうどバックアップ用のHDDを買おうと思っていたのですが、FireWire800を素直に買って良いものかどうか悩ましくなってしまった。  あとBlu-rayを採用しない理由が "the licensing of the tech is so complex" ってのがなかなか。技術的に積めないということはないだろうと思っていたので、乗らない理由がようやくわかって一安心、ですが、天下のAppleがいくらゴネたところでライセンス条件が変わるとも思えないので、Jobsにはさっさと妥協していただきたいところです(あ、そういえばHDMIもライセンス料が結構するんだよな。単にライセンス料が払いたくないだけなのかもしれない)。