"必読書150" (柄谷 行人, 岡崎 乾二郎, 島田 雅彦, 渡部 直己, 浅田 彰, 奥泉 光, スガ 秀実)
…などというものが世の中には出回っているとの由。とりあえず数えてみたら、34冊ほどは、とりあえず読んだことはありそうな感じ(覚えているかどうかはまた別のハナシ、一覧はread moreに)。
読んだことのない本についてコメントするのはさすがに気が引けるのだけど、個人的には、まあこういうのもいいんじゃないかと思っていたりする。チョイスもなかなかオーソドックスでもあるし、このテの本というのは、一度トライして一度挫折してみることにこそ価値があったりするもので(笑)、「知性回復のために本当に必要なカノン(正典)を提示する、反時代的、強制的ブックガイド。」という太田出版のアオリ文句もあながち捨てたものではない。
まあこのテの本はそういう征服感をアオることが少なからずあるのだけど(なにぶん読んでいないのでそうなのかどうなのかはわからないが)、もちろん、この150冊をすべて読み切って自らの教養とする必要はなくて(むしろそう主張する奴がいたらまず間違いなく詐欺師と思って間違いないのだけど)、結局は、ワタシが何をどう考えるか、そのアウトプットが問われるのであって、教養なるものはその下地のさらにその隠し味のソースに過ぎないのであるからして。
…とまあ、あれこれあるものの、とりあえず確実に言えることは、奥泉のダンナは、こんなことしてないで小説書いてください(笑)
以下、とりあえず読んだつもりになっている(笑)ものを列挙。
マキァベッリ『君主論』中公文庫BIBLO, 岩波文庫 ホッブズ『リヴァイアサン』岩波文庫 ルソー『社会契約論』岩波文庫 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫 ソシュール『一般言語学講義』岩波書店 ハイデッガー『存在と時間』ちくま文庫, 岩波文庫, 中公クラシックス ベンヤミン『複製技術時代における芸術作品』複製技術時代の芸術, 晶文社クラシックス アレント『全体主義の起源』みすず書房 レヴィ=ストロース『野生の思考』みすず書房 和辻哲郎『風土』岩波文庫
シェイクスピア『ハムレット』角川文庫、新潮文庫、岩波文庫、ちくま文庫 セルバンテス『ドン・キホーテ』岩波文庫 スウィフト『ガリヴァー旅行記』岩波文庫 ゲーテ『ファウスト』新潮文庫、岩波文庫 スタンダール『パルムの僧院』 エミリー・ブロンテ『嵐が丘』 キャロル『不思議の国のアリス』 チェーホフ『桜の園』 チェスタトン『ブラウン神父の童心』 ジョイス『ユリシーズ』
森鴎外『舞姫』 泉鏡花『高野聖』 夏目漱石『我輩は猫である』 宮澤賢治『銀河鉄道の夜』 横山利一『機械』 谷崎潤一郎『春琴抄』 川端康成『雪国』 太宰治『斜陽』 大岡昇平『俘虜記』 三島由紀夫『仮面の告白』 小林秀雄『様々なる意匠』 坂口安吾『堕落論』 吉本隆明『転向論』 江藤淳『成熟と喪失』