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ビールとテクノロジーと、あと何か。

ANA…

 システム障害で欠航ですか…  ANAの国内線搭乗システム手掛けてたのはどこの会社だったかな… などとSEみたいなことを考えてみる。…ああ、あの会社ですか、さもありなん(爆)

 しかしアレですな、原因がこの間の管制システムダウンと似たような感じ(新プログラム入替でコケた)というのが、なんともねえ。品質管理がなってないんじゃないの、どこもかしこも。  身の回りで考えてみてもそうなんだよなあ、明らかに品質の悪い、というか「間違ってる」プログラムが平気で試験通過したりするし。下もタコなプログラム作ってくるなら、上もそれをチェックできない。なぜなら、下は言われたとおりのことをするだけ、忙しさの余り、目の前のことをどうにかするので精一杯だし、上は上で、新技術を習得する暇だの、ましてやソースコードをチェックする暇だのなんてないから、下が提出してきたテスト結果にOKを出す以外のことができない(いや、もちろんそうでない、尊敬すべき人も少数ながらいるのだけど)。

 どれだけ高品質のOSでも、どれだけサーバを多重化しても、その上で動くプログラムがアホなら、そりゃ落ちますって。クラスタ組んでようが、FTサーバ使おうが、それは一緒のこと。ドミノ倒しに全系ダウンするだけ。あはは。

 それともうひとつ。この業界、できる人とできない人の差が激しすぎるんですな。それはつまり、業界としてまだまだ未熟で、業界標準の技法みたいなものが存在していないということ。  たとえば、同じビル建設で、A建築士とB建築士とが設計したもので、同じ費用と期間を与えられたとしたら、耐震性がそれほど異なる、なんてことはまず考えにくい。なぜなら、震度いくつの地震に耐えられるようにするならコンクリートはこの品質で、柱は何メートル間隔で、地盤はこれぐらいの堅さがなくちゃいけなくて、でもってこういう技法を使えばいいというのが確立してる(=常識になってる)から。  ところがこの業界ではそれがありえる。AプログラマのとBプログラマのプログラム、同じ時間掛けたのに、えらく安定性が違ったりするのです。だって、プログラムの作り方の技法が確立していない(いや、本当はあるのだけど、ぜんぜん浸透していない)から。未熟というのはそういうこと。おおこわ。

 …などとSE歴あと1週間の人間がつぶやいてみる(爆)でも、これがこの業界のいちばんの病巣なんだよなあ。

 明日も、来週末もANAに乗るものだから、つい…