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ビールとテクノロジーと、あと何か。

東北地方太平洋沖地震に起因する徒歩帰宅など

 今回の東北地方太平洋沖地震により、東京都内に居住・勤務していたワタシも若干の影響を受けたので、メモがわりにその影響をメモしておきたいと思います。

  • 地震発生時は蒲田で会議中。初期揺れでは「さいきん地震多いですねえ」などと暢気に言っていたものの、だんだん揺れが洒落にならなくなって会議机の下に避難。キャスター付きのホワイトボードがぐらんぐらん揺れるので「危ない」と叫んだら若者がホワイトボードを押さえにいこうとしたので「逆だ離れろ」と再度叫ぶ。家具類のほとんどない会議室だったのが救い。
  • どれだけ揺れたかは覚えていないけれど、体感としては2分くらい。あとから見たら震度5弱だった。避難放送がなされたので非常階段で避難。低層階だったのでそれほど苦にならず。
  • 30分ほど屋外に避難。その後点検が済んだとして再度ビル内に。天井の蛍光灯が落下したりというのはあるものの、それ以外に目立った被害なし(もともと省資源ということで紙の書類等はできるだけ置かないという方針の事務所だったのが幸いか)。BlackBerryはこの時点で電波を掴まず。こういうときにはワンセグも役に立つものだとは思った。
  • 何事もなかったかのように、次の打ち合わせ開始(15時30分)。とはいえ、この状況ではあまり気合も入らず、現状と次のアクションを確認しただけで終わる。
  • その後も別の会議予定があったものの、これは参加者が移動できないということで、固定電話でキャンセルの連絡。とりあえずこれで今日の業務は終了となる。
  • この時点(17時)で、JR・私鉄は当面復旧しないとの報道を教えてもらい、途方に暮れる。
  • 選択肢としては、ここにしばらくとどまるか、いずれ電車が復旧することを期待して歩きながら北上するか。とどまってもいいことはないと思い、徒歩での北上に決める。最寄りのコンビニでおにぎりやらチョコバーを仕入れて、北上開始。
  • 案の定、蒲田駅では「本日中に復旧するかもわかりません」とのアナウンス。それほど混乱した様子もない。しかたがないので京浜東北線に沿って歩く。途中で、蒲田−大森間に京浜東北線の電車が止まっているのを見る。乗客は乗っていないので、たぶん徒歩で避難させられたんだろう。途中、環七と交差するところを見上げると、大渋滞状態。
  • 大森駅(18時30分)。改札のシャッター自体が閉鎖されていて、会社が近所にある方は戻るように拡声器でアナウンスしている。会社が近所にないので、戻るよりは進んだほうがいいと思い、進むことにする。そういえば忘れていたと思い、カイシャに電話するべく公衆電話に並ぶ。10円玉が5枚あったので5枚投入して現況報告。終話したら5枚帰ってきた。この時点で公衆電話は無料化していたらしい。
  • この時点で、自宅到着は午前を回ることを覚悟。チョコバーを食べて体力補充。
  • さらに歩くと、偶然にも大混雑状態の東急バスがきたので、無理矢理乗る。大井町駅行。とりあえずSuicaで料金を無理矢理払ったが、運転手も「どうでもいいのに」という顔をしている。まあそうだろうな。
  • 大井町駅(19時30分頃)。ここからさらに北に行くバスはあるのかと探してみたが、見つけられず。見つけられたとしても長蛇の列でどうしようもなし。タクシーの列は、とんでもないことになっているので、さらにどうしようもなし。駅近辺の居酒屋等は営業中なので、飛び込もうかとも思ったがここでビール注入するとジエンドなのでぐっと我慢して徒歩で京浜東北線に沿って北上。JR車庫には山手線の車両などがたくさん泊まっているが、まったく動く気配がない。
  • わが愛しのTREKがあれば…
  • この間、BlackBerryはまったくパケット通信できず。音声通話ができたのかどうかはわからず。バッテリーが60%程度なので、先のことを考えて、ときどき電源を切る。Google Mapsをアテにしていたのだが、現在地らしき場所は拾うものの、地図画像が落ちてこない。
  • 山手通りを経由して北品川、八つ山橋、品川駅(20時頃)。このあたりから歩道の混雑が酷くなってくる(南下する群れに逆行して北上しているから尚更)。カイシャの上司からSMSが飛んできたので歩いて帰ることを返信(当人も歩いて帰っているらしい)。品川駅で、今日のJR復旧の見込みがないことを知る。
  • もすこし歩いて泉岳寺駅。電車は復旧していないがトイレは開放しているとのことなのでトイレを借りる。
  • 国道15号に沿ってまだ歩く。意外と田町が遠い。車道も大渋滞でほとんど動かず。とりあえず自家用車はやめれ。
  • この状態で閉めた店と、開いている店が半々程度。飲食店はどこも行列。ワタシもあったかいコーヒーでも飲みたいとは思ったが、見かけたコーヒー店はことごとく閉まっていたり。ヘルメットを被った歩行者もちらほら。準備いいな。
  • このあたりからBlackBerryが電波を掴むようになってくる。ただ、BISへのConnectionができたりできなかったりの状況は相変わらず。TwitterのTimelineを眺めて状況把握するなど。
  • 田町、浜松町と北上。Twitter浅草線大江戸線が一部復旧したと知って大門駅に突入(21時)。
  • 大江戸線に乗車してショートカット。自宅への最寄り路線は、JR・私鉄・地下鉄の全部が死んでいるようなので、途中までのショートカットしかできないが、都心のもっとも混雑するであろうところを回避できたのはありがたい。ありがとう石原慎太郎
  • 21時ちょっと過ぎくらいの大江戸線の乗車率は60%くらい。大混雑で乗れないんじゃないかと思っていたので拍子抜け。たぶん、アナウンスがなされていないんだろうと思う。
  • 自宅方面にもっとも近いところで下車(21時30分頃)。でも、こっからまた歩くのかと絶望。
  • さらに1時間ほど歩いて見慣れた光景になってくる。牛丼屋やら弁当屋は、食材が尽きたといって臨時閉店状態。あったかいものがたべたいんですけど、まあ仕方がない。マクドナルドすら閉店しているのには驚いた。道路網が麻痺しているから仕方ないんだろうけど。
  • ようやく自宅近所のコンビニまで到達。ここで食材とビールを購入。こういうときだからヱビスでもいいよね。
  • 帰宅(22時30分頃)。自宅では本棚から本が飛び出して散乱しているのと、REGZAが転倒しそうになっていた(ギリギリ踏みとどまっていた)ぐらいが被害か。危険そうな重量物はもっとあったので、あれだけの揺れにしては被害は少ない(本棚自体が倒れてても仕方がないと思ってた)。ベッドの上に落ちてきていたものはなかったので、もし寝ていたとしても、最悪でも軽傷で済んだだろうと想定。
  • これから風呂を沸かしてという気分ではなかったので、熱いシャワーを浴びてエアーサロンパスを足にかけて。

 というところで、だいたい5時間半くらいかかりました。あとから計測してみると徒歩は25km程度だったぽい。途中大江戸線でショートカットできなかったら完全に午前到着でした。あと、BlackBerryがこの状況で弱かったのが意外。電波を掴んではいるものの、BISに接続するところでコケている感じがしたので、DoCoMo側の問題かRIM側の問題かどうかは判りませんが、こんな状況だとすると、災害時には(日本での)BlackBerryは実は弱いのかもしれません(ただ、基地局のサーチなどをずっと行っていた割には、電池の保ちは良かったように思います)。