草思社が民事再生法適用を申請

草思社が民事再生法適用を申請、負債額22億5千万円 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

最盛期の97年10月期には約32億円の売り上げがあったが、この数年、ヒット作に恵まれず昨年同期の売り上げは約14億円に半減。本社不動産を売却し、広告費を削減するなど合理化策を進めてきたが、自力再建を断念した。

 草思社は文庫も新書も雑誌も出していなかったので、単行本の当たりがしばらく途切れると急激に資金繰りが厳しくなったんでしょう。たしかにここしばらく草思社のヒットを聞いていなかったような。ヒット本を当てるのは金鉱を掘り当てるようなものですから、事業のポートフォリオとしては単行本一本にしてしまうのは、かなりリスキーと言わざるを得ないんでしょう。
 まあでも、民事再生ですから、どこかがスポンサーにつくような気もしつつ。人材を買うようなものですから(もっとも出版業界の人材の流動性がどの程度なのかよく知らないけれど)。

 あー、でも「大国の興亡」も草思社なのか。いずれ読みたいとは思っていたのだが、版元がなくなってしまうとなると、とりあえず店頭在庫をさっさと買ってしまったほうがいいのかな。


“決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉” (ポール ケネディ)