菅直人が辞任してWinnyの作者が逮捕されて日経平均が大下落して、とまあ、いろいろあった月曜日。
これなんですが、まだよくわかってないんですが、著作権法違反の幇助という荒技ですね。幇助については刑法第62条に定めているんですが、見ての通り「正犯を幇助」なんで、正犯が必ずいる筈。こないだ捕まった利用者2名のことだと推測されるんですが、その2名の犯罪を幇助した、と。
そうすると、Winnyの開発および提供により物理的・心理的に「正犯の行為を促進した」ことが必要となるわけですが、幇助については確か判例でも処罰範囲の限定が必要だと触れられている程なので、今回の事例がどうなるかどうかは、個人的には微妙だと思ってます。
京都府警としては、威信にかけて逮捕したはずで、幇助の故意および正犯との関連を立証できると踏んでいるはず。FLMASK事件のときは、確か他サイトへのリンクが根拠のひとつになったように思いますが、今回もかなり綱渡りな構成になると思います。果たしてどうなるか。
ちなみに、古いデータで恐縮ですが、平成4年度に「幇助」で通常第一審有罪となった刑法犯は140名(そのうち113名が賭博)。京都府警は、それくらいレアな手段に訴えたってことです。